CentOS6、CentOS7にGoogle Chromeをインストール、アップデートするシェルスクリプト(バッチ処理プログラム) ~継続的なバージョンアップをする運用に便利なスクリプト化~

Programming,Shell Script

CentOS6、CentOS7にGoogle Chromeをインストールする方法はUbuntu Linuxなどとは異なり、通常のインストール方法ではうまく行きません。

というのも、Google ChromeのLinux版ではバージョン28を最後にCentOS6のサポートが何故かされていないからです。

CentOS6のOSサポート期間は2020年11月30日までで2016年から数えてもまだ4年は残っています。(ちなみにCentOS7のOSサポート期間は2024年6月30日までです。)

それにもかかわらず、CentOS6でGoogle Chromeがサポートされなくなっているのです。

この傾向はMozilla Firefoxも同様で、Mozilla Firefoxはバージョン46以降GTK+3(GNOMEデスクトップ環境のGUIツールキット)を採用したため、GTK+2までしかサポートしていないCentOS6で使用することができなくなっています。

CentOS6にGTK+3をインストールすることは非常に困難なため、バージョン46以降のMozilla Firefoxを使用することはまず不可能でしょう。

一方でGoogle Chromeは「libstdc++」というライブラリのビルド方法を工夫することでCentOS6にバージョン28以降をインストールすることが可能です。

この方法についてはRichard K. Lloyd氏のサイトに記載されています。

https://chrome.richardlloyd.org.uk/

また、Richard K. Lloyd氏が提供しているスクリプトを使用することでCentOS6にGoogle Chromeのバージョン28以降をインストールすることが可能です。

ただ、Richard K. Lloyd氏が提供しているスクリプト本体も随時バージョンアップがなされているため、インストール時には最新版を確認する必要があります。

今回はRichard K. Lloyd氏が提供しているスクリプトの最新版を取得してGoogle Chromeのインストールを行う継続的なバージョンアップを考慮したスクリプトを備忘録として記載します。

CentOS6、CentOS7にGoogle Chromeをインストール、アップデートするシェルスクリプト(バッチ処理プログラム) ~継続的なバージョンアップをする運用に便利なスクリプト化~

CentOS6、CentOS7にGoogle Chromeをインストール、アップデートするシェルスクリプト(バッチ処理プログラム)

シェルスクリプトの内容は単純にRichard K. Lloyd氏が提供しているスクリプトの最新版を取得して実行してます。

このスクリプトのようにまとめることで毎回最新版のスクリプトを確認する必要がなく、実行するだけでインストール、アップデートができます。

vim chrome_install.sh

#!/bin/bash

#ホームディレクトリへ移動する。
cd ~

#前回使用したChromeインストールスクリプトを削除する。
rm -f ./install_chrome.sh

#chrome.richardlloyd.org.ukより最新のChromeインストールスクリプトをダウンロードする。
curl -O https://chrome.richardlloyd.org.uk/install_chrome.sh

#Chromeインストールスクリプトに実行権限を与える。
chmod u+x install_chrome.sh

#Chromeインストールスクリプトを実行
./install_chrome.sh

実行例

chmod 755 chrome_install.sh
./chrome_install.sh

Reference: Tech Blog citing related sources